

事業用ビルである以上、将来のテナント様の使い勝手が最優先です。図面とにらめっこするだけでなく、ハウステーションさんには、管理のプロとしての視点で計画を徹底的にチェックしてもらいました。
消防法への適合はもちろん、利便性、そして日常の管理・メンテナンスのしやすさなど、細部にわたって改善点の提案を受け、建築会社、設計士、と何度も調整を重ねました。ハウステーションさんは、机上の理想論ではなく、現場での「リアルな運用」に即した的確なアドバイスをしていただきました。

順調に進んでいたかに見えた計画ですが、ある時から建築会社の動きに陰りが見え始めました。担当者からの連絡が途絶え、現場はストップし、工期の遅延が発生。私も「これはおかしい」と危機感を抱き、ハウステーションさんと緊急で対応を協議しました。
特に重要なのが、工事が止まっても建物の保全をどうするかです。ハウステーションさんは、万一の事態に備え、建物完成前にすべての鍵の確実な受領を手配してくれました。
懸念は現実となり、建築会社から正式に「工事中止」の連絡、そして倒産が発覚。しかし、ハウステーションさんの迅速な準備のおかげで、現場の混乱を最小限に抑えることができました。この危機管理能力には本当に助けられました。

倒産直後、私はすぐに弁護士とハウステーションさんに連携を取りました。新築という船出で思わぬ座礁を経験しましたが、ハウステーションさんのサポートのもと、新たな建築会社を選定し、ようやくビルが完成。
すでに複数のテナント申込者がいたため、店舗の再選定や契約内容の調整など、ハウステーションさんに一任しました。ハウステーションさんの審査は、経営姿勢や事業の継続性まで深く踏み込んだチェックをしていただきました。最終的に納得のいく形で引渡しを終えることができました。